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4月27日e-Gov パブリック・コメントというサイトに、「森林・林業基本計画(案)及び全国森林計画(変更案)についての意見・情報の募集について」、というページが公開されました。
5年に一回作成される、森林林業基本計画案への意見募集パブコメ、〆切は5月8日!!
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いままで、勉強部屋での情報発信を続けてきた大切なイベント
成長産業化は?次世代にむけたの山づくり・カーボンニュートラルに向けた木材利用などー森林林業基本計画改定案へのパブコメ提出(2021/5/15)
市民と森林との関わり(など)ー「新たな森林・林業基本計画に関する意見」提出(2020/7/24)
森林・林業基本計画(案)に関する意見(2016/4/27)
森林・林業基本計画案への意見と結果(2011/7/2)(2011/8/27)
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(パブコメの対象となる基本計画案)
さてパブコメの対象となるテキストはネット上に掲載されています→森林・林業基本計画ー百年続く「森の国・気の街へー
((今次森林・林業基本計画のフレームワーク))
もちろん、意見を提出するには上記原文をしっかり把握する必要があるのですが・・・
勉強部屋のページで内容を紹介するには概要説明が必要だと思い、4月22日に開催された林政審議会の配布資料、資料1-1_森林・林業基本計画(案)の概要(PDF : 2,460KB)というデータがネット上にあったのでその中から概要を紹介します。左の図(以下概要図といいます)が概要を一枚に示すものです
(森林・林業基本計画に初めてのサブタイトル!!)
概要図には、標題「森林・林業・木材産業の好循環による「森の国・木の街」の実現」がついています。
先ほどの原文のタイトルにあるように、今回の案のタイトルは、前計画までの「森林・林業基本計画」だけでなく、上記のサブタイトルがついているんですね
森林関係者だけでなく、一般市民や一般企業の関係者に読んでほしい!!という意図の表れですね。
すばらしい!!!(昨年できた、食料・農業・農村基本計画にはサブタイトルはありません)
(状況の変化)
概要図の上の四角は、5年前の前計画策定以降の情勢の変化を整理した「状況の変化」ですね。
6つ整理された、状況の変化の最初が、「企業の環境意識の高まりやウェルビーイング(*)の観点から 森林資源の循環利用の気運の高まり」!!
(*:ウェルビーイングとは、個人やグループが、身体的・精神的・社会的に良好に満たされた状態を示し、「幸福な状態」と言い換えることができます。)
勉強部屋が追いかけてきた視点です。これを中心にコメントしますねー!(このコメントは、計画策定者が意図したすべての論点をカバーしてはいません)
(対策の方向)
概要図の下の四角が計画の中身をしめす「対策の方向」
1)国産材の幅広い需要の創出とこれに向けた正の連鎖の構築
2)国民の安全・安心を根底から支える多様で健全な森林づくり
という二つの具体的計画の中身が記載されてあって、→の先に、「これらの実現により、森林・林業・木材産業の次の百年の礎を築くため、関係者が将来に希望をもって挑戦できるよう、民間活力の積極的な
活用を図りつつ、本基本計画に基づく施策を機動的・集中的に実現」というまとめの記述があります
具体的計画の1番目には以下の内容が
・国産材への期待の高まりに応え、国産材利用等の環境貢献の見える化を通じて、利用拡大と幅広い需要創出(木の街)を推進
国産材の供給力強化に向け、集積・集約化、路網整備、経営体育成、スマート林業技術の導入などにより、林業・木材産業の体質強化と 林業従事者の所得向上、造林から木材利用までを正の連鎖でつなぐ国産材サプライチェーンの構築を図り、森業による山村地域の発展と 併せ、森林資源の循環利用と付加価値の創出(森の国)を確立
市民向けのアピールである木の街と森の国をつくっていく、プロセスが、国産材利用の環境貢献見える化と、アプライチェーンの確立、素晴らしい!!という思いで勉強部屋の意見を提出しました。
つまり、(繰り返しになりますが)今までの説明は、これから示す勉強部屋の意見は、「勉強部屋の思い」に基づくもので、「基本計画が意図しているポイントのすべてをフォローしているのではありません」という、いいわけでもあります。
(提出意見の概要)
上記をふまえて、提出した意見の概要が以下の通りです
いかがでしょうか?
前から気になっていた、環境的側面から訴求する「木材利用の拡大!」それはそうなんですが、しっかり「持続可能な木材の利用拡大!!!」と明示しましょう!!(意見1-1。))
そして、「持続可能な木材」というコンセプトを明確にして森林認証などとの連携の可能性を図るべき!(少し工夫すれば国産材ではそんなに大きなハードルではありません!!(ということは記述していませんが))(意見1-2)
クリーンウッド法のサプライチェーンシステムがうまく使われていないのでないでしょうか?(意見1-3)
などなど、日ごろの思いを提示しました。
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当方からの送付した(郵送)パブコメ全文以下の通りです
森林林業基本計画案に関して、以下の通り意見を申します
意見1 森林のガバナンスをユーザーとともに確保していくため「持続可能な木材の利用拡大」に関するサプライチェーンを確保していく必用がある。そのため、以下のような修正加筆をおこなう
1 「木材の利用拡大」などと記載されている部分を「持続可能な木材利用拡大」などと加筆する
〇修正箇所:p2_10行目、森林や木材の地球環境の保全に対する貢献→森林や持続可能な木材の地球環境の保全に対する貢献
〇修正箇所:p2_11行目、木材利用の拡大を進める→持続可能な木材利用の拡大を進める
〇修正箇所:p7_29行目、木の良さや利用の意義→持続可能な木の良さや利用の意義
〇修正箇所:p8_9行目、木材への関心が高まっている→持続可能な木材への関心が高まってる
〇修正箇所:p8_13行目、森林経営活動や木材製品の利用→森林経営活動や持続可能な木材製品の利用
〇修正箇所:p9_17行目、木材の環境貢献の見える化を通じて木材利用拡大→持続可能な木材の環境貢献の見える化を通じて持続可能な木材利用拡大
〇修正箇所:p9_20行目、造林から木材利用までの→造林から持続可能な木材利用までの
〇修正箇所:p10_2行目、ア 木材の利用拡大と→ア 持続可能な木材の利用拡大と
〇修正箇所:p28_22行目、木材を建築物等に利用→持続可能な木材を建築物等に利用
〇修正箇所:p46_11,21行目、木材・木材製品とのふれあい→持続可能な木材・木材製品とのふれあい
〇修正箇所:p46_25,26行目、木材利用→持続可能な木材利用
2 「持続可能な木材」のコンセプトを明示する
〇修正箇所:p12_25行目から、
「具体的には、林地保全や生物多様性保全等が図られた適正な伐採と更新を確保し、木材の持続的かつ安定的な供給や調達がなされるよう、森林所有者や林業経営体、木材産業関係者、建築業者等の実需者、一般消費者等の間で、木材需給の動向や木材に係るコスト構造、森林経営計画や森林認証等に基づく取組状況など、持続可能性を確保した木材に関する情報等を共有し、相互理解を醸成することを通じ、合理的な価格形成を促進していく。」→
「具体的には、林地保全や生物多様性保全等が図られた適正な伐採と更新を確保し、木材の持続的かつ安定的な供給や調達がなされるよう、森林所有者や林業経営体、木材産業関係者、建築業者等の実需者、一般消費者等の間で、木材需給の動向や木材に係るコスト構造(以下加筆)など、森林管理と木材生産過程での経済的、環境的、社会的側面に関する情報など、(以上加筆)持続可能性を確保した木材に関する情報等を共有し、相互理解を醸成することを通じ、合理的な価格形成を促進していく。
〇修正箇所:p41_32行目、
「合法性及び持続性の市場への訴求を促進し、合理的な価格形成が図られるサプライチェーンの構築へと結びつけていく。(以下加筆)インパクトのある訴求方法の確立のため、持続可能な木材をわかり易いストーリーを明示することとし、例えば、以下のような大阪万博の木材調達基準のように明快な基準お設定するように検討をすすめる
1) 伐採に当たって、原木の生産された国又は地域における森林に関する法令等に照らして手続きが適切になされたものであること
2)中長期的な計画又は方針に基づき管理経営されている森林に由来するものであること
3) 伐採に当たって、生態系が保全され、泥炭地や天然林を含む環境上重要な地域が適切に保全されており、また、森林の農地等への転換に由 来するものでないこと
4)森林の利用に当たって、先住民族や地域住民の権利が尊重され、事前の十分な情報提供に基づく、自由意思による合意形成が図られている こと
5)伐採に従事する労働者の労働安全・衛生対策が適切に取られていること」【以上活費)
〇修正箇所:p43_30行目から、「ウ 合法伐採木材等の流通・利用促進
合法的に伐採されたことが確認できた木材・木材製品を明らかにし、消費者等が選択できるよう、デジタル技術を活用しながら、クリーンウッド法に基づき木材関連事業者によるリスクに応じた合法性の確認を推進し、川下への情報伝達等の取組の徹底を図る。」→「ウ 持続可能な木材・合法伐採木材等の流通・利用促進
持続可能に管理され、合法的に伐採されたことが確認できた木材・木材製品を明らかにし、消費者等が選択できるよう、デジタル技術を活用しながら、クリーンウッド法に基づき木材関連事業者によるリスクに応じた持続可能な木材・合法性の確認を推進し、川下への情報伝達等の取組の徹底を図る。」
3 サプライチェーンをしっかり確保すするためクリーンウッド法のコンセプトを利用する
〇修正箇所:p22_34行目から、「・・・運用を図るとともに、こうした情報の提供等により持続可能性を確保した木材の選択的な購入を促進する。」→「・・・運用を図るとともに、(以下加筆)CW法のサプライチェーン管理に関する規定を利用する等により(以上加筆)持続可能性を確保した木材の選択的な購入を促進する。」
〇修正箇所:p26_23行目から、「合法性や伐採後の更新の確保、森林経営計画や森林認証に基づく生物多様性保全の取組等を進めるとともに、そうした情報が川中・川下の関係者に提供される取組を促進する。」→「合法性や伐採後の更新の確保、森林経営計画や森林認証に基づく生物多様性保全の取組等を進めるとともに、そうした情報が(以下加筆)CW法のサプライチェ―管理に関する規定を利用するなど(以上加筆)川中・川下の関係者に提供される取組を促進する。」
〇修正箇所:p36_35行目、「さらに、林業経営体の確保に向けて、新規造林事業者等の多様な林業経営体の育成等を図る。」→「さらに、林業経営体の確保に向けて、新規造林事業者等の多様な林業経営体の育成等を図る。(以下加筆)そして、これらの事象をしっかり外部に訴求するため、CW法のサプライチェーン管理に関する規定を利用する(以上加筆)」
意見2:グローバルな森林劣化防止のため、ゼロでフォレステーションを担保する商品の推進を図る
〇修正箇所:p33_29行目から、「また、グローバルサウス諸国における森林減少・劣化の抑制、生物多様性の保全、山地災害の防止、違法伐採対策等に貢献するため、我が国の知見や・・・」→「また、グローバルサウス諸国における森林減少・劣化の抑制、生物多様性の保全、山地災害の防止、違法伐採対策等に貢献するため、(以下加筆)森林破壊に寄与しない食料品(ゼロでフォレステーション食品)の普及など(以上加筆)我が国の知見や・・・」
意見3 既存の公表資料で森林吸収量に関する数値が少ない傾向があるので、学術的な成果を踏まえ正確な数値とする、という記述を標記する
〇修正箇所:p28_32行目から、「あわせて、森林由来J-クレジットの活用等を通じた森林整備を推進する。」→「あわせて、森林由来J-クレジットの活用等を通じた森林整備を推進する。(以下加筆)さらに、既存の公表資料では森林吸収量に関する数値が少ないと学術的な指摘があることから、正確な数値を利用するように努める(以上加筆)」 |
実は、上記のパブコメを送ろうとして、ネット上で操作したのですが、なんどやっても、「機種依存文字があって、送れません」という表示が出て(5月5日18時現在)送れなかったので、林野庁に郵送しました。(私の個人的なネット環境の弱点かもしれませんンが?皆さんいかがでしたか)
(意見公募要項 3 意見・情報の提出方法(2)郵送の場合 以下担当まで送付してください。 〒100-8952 東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省林野庁林政部企画課宛
)
届いたかな
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追って今回の基本計画確定したら、あらためて、その意義を勉強してまいります。
6月27日!森林・林業・木材産業の好循環による「森の国・木の街」の実現ー新たな森林・林業基本計画の目指すものー勉強部屋Zoomセミナー第1回御案内是非ご参加ください!!!
お待ちしています
kokunai1-30<kihonkeikaku2026-1>
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