| 南アルプスの社有林における「森業」の展開とミズナラ材を活用したウイスキー樽(2026/9/9→9/10誤謬訂正) |
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井川山林は全域がユネスコエコパークに位置し、国立公園にも含まれるなど、豊かな自然環境を有しています。十山株式会社は、木材生産だけに依存しない森林経営のあり方を目指して、J-クレジット、自然環境を活かした体験滞在型の森林サービス産業、井川山林のミズナラ材も活用した樽によるウイスキーの熟成など、多面的な「森業」を展開しています この取材については、別途「南アルプスエコパークミュージーアムー井川地域の方々が担ってきた自然との共生の歴史」という途上の訪問先の訪問記を掲載しています(事前準備)。 それでは本体の訪問記を始めます・・・、いただだいた、プレゼン資料に基づいて、紹介します 少し長いので、目次を作ります (プレゼン資料:「南アルプスの社有林における「森業」の展開とミズナラ材を活用したウイスキー樽) ーーーーー始めます ((プレゼン資料:「南アルプスの社有林における「森業」の展開とミズナラ材を活用したウイスキー樽)) 「完成した成功事例」ではなく、森林を残すための試行錯誤としてお話しします。 01 木材生産に依存しない大規模社有林をどう維持するか ということでKEY MESSAGEはーーー森林の価値を一つに決めず、商品・環境価値・体験・研究へ分散させる。 そのうえで、まだ答えの出ていない「材の活用」「森林管理の経済基盤」も共有します。 大井川源流域に広がる、森林・水・生物多様性・山岳文化の基盤。 面積:24,430ha/ 標高帯:1,000–3,200m/ 社名(十山株式会社)の由来:3,000m級の山が10座/ 保有の歴史: 130年超 全域が、南アルプスユネスコエコパークで、自然共生サイト(環境省が認定する「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」)で、一部:国立公園特別地区/大井川の源流域 山林を「素材の供給地」だけではなく、源流域の社会インフラとして捉える。(すごい!!!) 森林資源に加え、水・景観・気候・山岳アクセス・研究フィールドとしての価値を持つ 昭和57年の大型台風以降林業から離れて(台風被害以降木材生産を目的とした伐採終了)も、森林・道路・施設・安全管理は続きます。 林業縮小:木材収入に依存できない/ 林道:維持・復旧が必要/ 施設:山小屋・蒸溜所等の維持/ 安全:長距離移動・荒天、落石等への対応/ 保全:調査・防鹿、環境管理 課題の本質:森林を所有し続けること自体に、費用と責任が伴う。 だからこそ、「木材生産だけに頼らない「森林を維持するための経済基盤」が必要になります。」 森林を「負担」だけでなく、社会との接点を生み出す基盤へ。 森林・水・生物多様性→商品・環境価値・滞在・学び→共感・関係人口・収益→維持管理へ還元 J-クレジット|ウイスキー|二軒小屋ロッヂ|企業研修・研究 価値の入口を複数化し、得られた収益や関係性を森林の維持管理に戻す。 森林・水・標高・気候を、井川でしか語れない商品価値へ。 気候:冷涼多湿 標高約1,200m/ 水:大井川源流域の湧水/ 木:井川山林のミズナラ/ 発信:商品を通じた国内外への入口 蒸溜所は、単なる製造拠点ではなく、井川山林の価値を社会に伝える「翻訳装置」。 山林の価値を商品化し、そこから現地への関心・来訪・研究へつなげる。 ーーーすみません、ウイスキー製造工程に関する情報が少し不勉強でよくわからないところがありました・・・ 自社林にあるからといって、そのまま樽材として利用できるわけではありません。 自由奔放に育った古木→ 柾目が取りにくく、ロスが大きい 「ミズナラだから高く売れる」のではなく、自然木の制約を受け入れながら価値を探す。 樽材利用を前提に育てた木ではない/ 使える部分・寸法が限られる/ 樽材以外の用途も含めて考える 「使い切る」とは言い切らず、材の状態に応じた用途を探しています。 井川山林のミズナラ原木 樽材:新樽等/ 鏡板:バーボン樽等へ/ ミズナラスティック:香味変化の体験/ 木工品:壁掛け時計等/ 食器・家具:展開を検討/ 薪:暖炉での利用 材質・寸法・乾燥状態に応じて用途を分け、「一本の木からどのような価値を引き出せるか」を模索しています(今その作業中) 森の価値を商品化する以上、製造や事業活動そのものの負荷もできる限り抑えます。 電力:CO₂フリー電力を使用/ J-クレジット:販売に加え自社排出も相殺/ モルト粕:飼料として有効利用/ その他:廃棄物の燃料化等も実施 考え方 J-クレジットの収益は、これまで手を入れにくかった森林の整備・保全に活用していく考えです。 材の活用は、社内だけで完結させず、外部の知見も得ながら試行しています。 2024:森未来様へ木材活用を相談/ 助言:乾燥・納期・家具化の難しさ/ 試作:鏡板・ミズナラスティック・時計など/ 現在:用途開発を継続中 家具・内装だけでは量的にも事業的にも難しい。商品・環境価値・ストーリーをどう組み合わせるかは、今も検討中です。 未完成だからこそ、現場を見てご意見を伺いたい。 ((勉強部屋の意見))
林政・林業・メディアの視点から、十山だけでは答えの出ない論点をお聞きしたいです。とプレゼン資料に書いてありますーーすごい資料ですね!! Q1 広大な社有林を、どう守り、どう活かすか。 <勉強部屋の回答:地元の自治体との連携が大切だと思います、それからグローバルな視点・・・> Q2 天然の古木ミズナラの価値を、樽材以外にどう位置づけるか。 Q3 J-クレジット、生物多様性、水資源、観光をどう組み合わせると社会に伝わるか。 <勉強部屋の回答:これらの要素は、ユネスコエパークのコンセプトとしても重要な要素の集まりです。エコパークの3つの視点(保存機能、学術的研究支援、経済社会の発展)に整理して、エコパークミュージアムで一部屋とって訴求してください> Q4 「森業」を一社の事例ではなく、他地域にも通じる考え方として語れるか。 <勉強部屋の回答:前問とも関係ありますが、井川山林の一部【たくさんの天然林がJクレジットに登録された仕組み(保安林の拡大、巡視活動の強化など)を、是非解りやすくネット上で説明してくださいー現在「十山㈱が保有する「井川山林」を J-クレジット創出プロジェクトに登録」というページが公開されていますが、他地域で通じる説明には今一歩なっていません> 現地をご覧いただいた上で、「こうした方が伝わる」「この論点が足りない」といった率直なご意見をいただければ幸いです。 資料だけでは伝わりにくい「距離」「地形」「森林」「水」「材」を、実際にご覧いただきます。 01南アルプスユネスコエコパーク 02 井川山林と源流域の環境 03 井川蒸溜所とミズナラ材 04 椹島ロッヂ周辺と森林管理の現場 井川山林は、まだ「完成した森業」ではありません。森林を残すために、価値の入口を増やしている途中の現場です。 ーーー以上プレゼン資料でした (ユネスコエコパークの視点から見ると:勉強部屋のコメント) 社有林のすべてが、ユネスコエコパークというグローバルな視点から見た、モデル地域に指定されています。 是非「豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域」として社有林の活動を整理し、昨年できたミュージーアムに展示してください、 大井川源流部の社有林の管理、森業展開の途中経過ですね 井川山林ーすこし遠いのですが・・・地元市町村との連携、グローバルな視点と地元との関係いろいろ勉強になりました。 是非頑張って頂きたいですね。 ーーーーーー以下補足説明です
説明書の中にはありませんが、井川山林はJRのリニア新幹線と密接な関係があります・。 JR東海に「大井川の水資源と南アルプスの環境保全の取組み」というページがあります 左の図はそのページに掲載されている静岡県内のリニアトンネルの図です。 リニア新幹線の静岡県内の工区8.9キロ、その全部が井川社有林の地下です。
(リニア新幹線による社有林へのリスク) 担当者に標記をおたずねすると・・・色々コメントをいただきましたが、しっかりチェックをしたうえで、追って知らせします。 ーーー以上です 十山社の上記の協議その他の協議の結果、ーーJR東海のサイトに、各種調査結果や、それに基づく有識者の会議の経過と結果に関して、詳しい情報が開示されています(大井川の水資源への影響について) ーーーー junkan10-30<morigyoWSK> |
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